ほたすけと父のお出掛け日記

お出掛けが趣味の一家の記録です

ちょっと調べました

すっかり放射能に関しての恐怖が現実となった東日本。先ごろ水道水への放射性物質混入の話は書きましたが、それに関連していくつかdikなりに調査していたら興味深いことを二つ勉強したので、それをご紹介ということで。


まず一つ目が、青葉区の水道事情。今まで放射性物質が問題あるレベルで検出されたことのない横浜市ですが、横浜市も広大なので自宅付近がどうなっているかが気になるわけで。で、前にもこのあたりは水源地と書いたこともありますが、逆にいえば横浜市で一番標高が高い地区というわけで、ここから横浜や川崎方面に水道を送っている地区のようです。でその拠点が、川崎市の「西長沢浄水場」。でも、ここの水はどこから?と検索すると...なんと小田原の酒匂川から55kmもの導水線を引いていると判明。神奈川県広域水道企業団という自治体を横断した組織が管理しており、酒匂川の河口近くから伊勢原を経由し、相模川を横断して(!)、東京都を経由して西長沢(潮見台)まで水が送られてきてから浄水しているようなのです。当然、横浜市相模川(丹沢や道志)の方からも水を得てますから、神奈川全体で横浜や川崎に水を送っているということを知ってちょっとびっくりしました。身近な水がこんな形で供給されていることを知らなかったことの方が恥ずかしいです。でも、酒匂川も河口付近なので泥水に近い状態になることも多いとかいう情報もありましたが...。
ちなみに、dikの実家の方は井戸水と利根川の水をミックスして浄水しているそうで。浄水場の規模もあまり大きくないので、松戸で放射性物質が出てもどこで出ているのかで全然話が変わるようで。
さらにちなみに、放射性物質というより放射線(最近「ベクレル」という単位で言われるものですね)の話ですが、話題となっているのはラジウム温泉。dikも山梨の施設に行ったことがありますが、飲用可能なラジウム温泉でずっと生活している人もおり、適度な放射能は人間を活性化するという事実も知っておいた方がいいと思います。ただ、物質が「ヨウ素」か「ラジウム」かで全く違うので、そこは承知の上でということで。「杉村温泉角屋旅館」さんのページに詳細が書いてあります。ご参考まで。


二つ目は、原子炉について。実はたまプラーザ付近には、二つの原子炉がありました(dikもここに土地を買う際には知っていました)。川崎市王禅寺にある「武蔵工大(現東京都市大学)」と「日立製作所」の研究施設。1960年代に稼働し1990年代まで、原子力の研究に大きな貢献をした施設らしいです。実際に発電設備として稼働していたわけではなさそうですが、田園都市計画として発展を続けていたこの地区で同時に原子炉が稼働していたという事実は確か。双方とも廃炉になり、原料となる放射性物質も運び出されているようですが、まだ原子炉そのものは残っているそうです。
立地的に黒須田川の谷にあって、万が一の事態にも考慮していたような感じにも思えましたが...近くにある王禅寺住宅街、そしてすぐ下流側にある虹ヶ丘、すすき野団地はある意味「人体実験」の場だったと言っても過言ではないのかもしれません。特にここは水源地、放射性物質が漏れだしたら(そういう事故も過去あったそうです)下流鶴見川全域に影響するという想定がなされていたかと思うと、ぞっとします。まぁ今は安心ということですけど...このあたりが計画停電で排除されているっぽいのはこの研究所があるから?とは思ったりします。